原子力専門、武田邦彦氏が緊急執筆、TV主演者に自重を要望

by Digitized Information on 2011年3月28日月曜日





このブログの三つ下の3月26日のブログ「驚愕*保安院の大ウソ‥」動画付きのタイトルで紹介した中部大学の武田先生が、同日緊急原稿をサイトに載せました。下記サイトで全文が記載されているのでクリックしてみてください。
なお、勝手に主文の大意を抽出伐採した文を下記に掲載しましたので、時間のない方はこの文を一読頂ければと思います。なおその後も原発 緊急情報(32)~(50)も重要な最新情報なので、一覧表のサイトをそのすぐ下にリンク付けしました。

■武田教授‥放射線の専門家に自重を求めるサイト
武田教授‥原発 緊急情報 (32)~(59)その他(4月21日更新)

「わたくしたち原子力の専門家は、原子力や放射線の正しい利用を進めるために、国際的な勧告や放射線障害防止に関する法律を厳しく守ることを進めてきました。決してレントゲンやCTスキャン等だけを参考にして安全性を議論してきたのではありません。また年間ずっと続く場合だけではなく、規制値を超える場合には、危険があると考えて良いということだったのです。」

「特に私が問題だと思うのは、3ヶ月に1.3ミリシーベルトを超える場所は「管理区域」として設定し、そこでは放射線で被爆する量を管理したり、健康診断をしたりするということをわたくしたちは厳密に守ってきました。」

「福島市においては瞬間的な線量率が1時間に20マイクロシーベルと程度まであがり、現在でも毎時10マイクロシーベルトのレベルにあります。この線量率は、文科省の測定方法を見ると外部被爆だけであって、規則に定める外部被曝と内部被曝の合計ではないと考えられます。」

「今後、内部被曝などを考えると、毎時数マイクロシーベルトの状態が2、3年は継続すると考えられます。」

「放射線障害防止規則による妊婦の被曝量の限界は毎時約0.5マイクロシーベルトですから、私達専門家は福島県の東部の多くの市町村において、妊婦等の避難を勧告する立場にあるのではないでしょうか。」

「放射線の専門家は国際勧告や法律に基づいて、管理区域に設定すべきところは管理区域に設定すべきといい、妊婦の基準を超えるところでは移動を勧めるのが筋ではないかと思います。」

「政治家やメディアでは「国民を安心させなければいけない」と言っていますが、現実に法律で定められた規制値を超えている状態を安全といい、それで安心していいというよりもむしろ、現実をそのまま伝えて判断を社会に任せるべきと思います。

特に核分裂生成物に汚染された土地は、長寿命半減期の元素によって線量率は直ちに下がらないと考えられます。このような場所に長く生活しなければならない子供たちのことも考えて発言をお願いしたいと思います。」

「2011年3月26日のあるテレビの番組を見ていましたら、今まで「安全だ」と断言していた人が「私の言っている「安全」というのは東京だけだ」と最後にご発言になったのに強い違和感を覚えました。」

「東京が人口も多く、重要なことはわかりますが、最も危険なのは福島県とその周辺であり、安全だと発言されるには福島県の人のことを考えなければならないと思うからです。」
(平成23年3月26日 午前9時 執筆)        武田邦彦
4月21日 更新

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