計画停電で使える電話は?

by Digitized Information on 2011年3月20日日曜日





停電すると「ひかり電話」は交換機に電気が流れないので動作しなくなるからお手上げだ。(我が家が該当)一方、メタル回線もファクシミリ兼用の電話は一般家庭の100V電源を使っているので電話は通じないという。それから会社等で使用しているビジネス用のボタン電話に代表される多機能電話も100V電源なので使えない。結局、停電しても使えるのは1回線専用の少し前の単独電話なら通じる。ジャックにその電話線を付け替えることで停電中でも通話が可能となる。
進歩したデジタル通信技術も、大元の電気が来ないと、一昔前の電話の方が役に立つなんて、皮肉なものだ。

そして今回の想定外の大地震では、PC並みのデジタル携帯電話も一斉にかけると、通信回線の需要と供給のバランスが崩れてしまい、パンクしてしまうから何度かけても通じない。しかもNTTは緊急時に災害用回線用の確保に備えて、回線網を抑制してしまう。最新の携帯も緊急時には混雑して連絡が取れずすぐ役には立たなかった。

電力にしても需要側(消費者)と供給側(提供先=東電)のバランスが崩れると計画停電という初めての広域抑制が続いてる。想定外だと言えばそれまでだが、非常事態は想定外に決まっている。従って各自治体が調査したハザードマップなんて全く信用しないでくださいと行政が言っているようなものだ。例えが良くないが「薬屋さんが、この薬は効かないけど買っていく客がいるから真実は言えない」と云うことと同じだ。

日本の通信インフラ、電力インフラがこんなに災害に弱いとは……タイトロープ状態だった。私達はいつも最新技術や産業製品の紹介ニュースをいち早く皆様に配信しているが、この度は何か無力感を感じた。ここのところ「計画停電」という言葉が何度も耳にするようになった。


この時期、不謹慎だが今年の流行語大賞にノミネートされかも知れない。

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