携帯電話でメロン(果物)の産地を一発で識別

by Digitized Information on 2011年3月11日金曜日







携帯電話市場は飽和状態だ。そういう中、少しでも他の携帯電話と差別化を図ろうとメーカーは必死だ。そんな中3月7日NECから農産物の産地の識別特定ができる携帯電話を開発したと発表した。いったいそれはどういう携帯電話なのだろう?

例えば、アンデスメロンを実験した場合、予め各産地で収穫して撮影しておいた1800種類のメロンの登録画像及びそのデータと、携帯電話で写した街の果物屋さんのメロンの画像と照合した結果はニセ物と本物と間違える確率は100万の1だったという。
こうなると職人(販売員)さんか、それ以上の目利きのツールとして重宝される時代が来る。メロンに限らず、産直の信ぴょう性に一役買う。この技術を発展させれば将来的には国内産のうなぎ、魚沼産100%のお米、海外の農産物、又、何処の海で釣れた魚介類かも識別できるかも知れない。
しかしこの技術はDNAなどを利用したナノテク技術だはない。

仕組みは指紋や顔を認証するパターン認識技術を応用して開発にこぎつけたという。人の顔の場合、正面がわかるので撮影時に向きを調整することは簡単だが、果物の場合は人の顔ほど正面が分からない。そこで3D回転の技術であらゆる方向角度と光の当たり具合が変化しても撮影方法を自動的に補正する技術を確率したという。こういうところが日本のお家芸だと思う。

感想:人間(職人)が長年の経験値とそれに裏付けられた五感を瞬時に補完しながら職人技(わざ)を仕事に活かして来たが、このアナログチックな思考論理をデジタル処理して一定のアルゴリズムのプログラムを構築して、更にそれを人間に理解できるアナログに変換して五感に訴えて理解認識させる。
一昔前では考えられないイノベーション革命だと思う。

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