大変ではないと言い切れない。福島原発1号炉

by Digitized Information on 2011年3月20日日曜日





昨夜の東京消防庁の特殊部隊の記者会見を聞いて、自らの命を捧げる覚悟で危険を呈しての作業に心から感謝御礼をまず申し上げます。

さて東京電力は今日20日午後4時過ぎの会見で、「福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器の圧力が安定したため、格納容器内の蒸気を外部に放出して圧力を下げる操作を当面見合わせることを明らかにした。」
しかし圧力のモニタリング手法が不明だし、圧力センサー自体の機能が破壊されていない条件下での話なので、それは果たしてどうなのか?海水を注入して圧力が上がるのは本来当たり前の話だし、それで当初はその圧力に耐えられないから放射能を含んだ余分な圧力ガスを大気圧に放出する予定だと午前中の会見だったが、4時過ぎの会見は圧力が安定したからいったん中止という会見だが、どうもそこの説明が記者から質問してもはぐらかすし、現時点で 資料がないという。

予測される質問も返事出来ないなら何故Liveテレビ放送で緊急記者会見をするのか、何故、現在大丈夫なのか、理由がよく説明されていないと思わざるを得ない。会見では記者の質問に対して、東電の説明では今日の1回目の記者会見の通り午後から放出した場合は放射能を大量に含んだ蒸気圧は直接、大気に出されていた筈だと云った。そして「放射能を放出させない為の除去フィルターは付いて無い」と言ったのだ。フィルターも無い状態で直接配管から出す筈だったらしい。
個人的にはこれが大気に混ざって出たら大変になるから多分政府の要請で放出を中止せざるを得なかったのでは穿った見方をしてしまう。

それにしても政府の発表と各部署、関係機関のコミュニケーションが悪い。どこかで真実を言わせない権力や組織の圧力があるのか。

そもそも通産省管轄の保安院なるのものは天下りの組織運営だし、政府の官房長官の会見は蚊帳の外だし、東電幹部の会見もそうだし、そもそも海水が「放水」なのか「注水」なのかでは安定度や安定の維持が全くちがうので本当に注水として実現しているのか。?
各機関で情報が違うのは認識見識の違いなのか、単純な情報伝達の時系列のタイムラグなのか、とにかく本当の現場の技術関係者の従事者の一人ぐらいが何故会見場に呼ばないのか。それとも何か言われては大変困る事があるのか。? 望ましい情報良い情報と、聞きたい権利は同じだ。望ましくない情報、悪い情報を国民が聞く権利も同じ筈。その選択権をジャッジするのは誰にあるのか。
国民の為なのか強いては国益は誰の為にあるのか、国民不在の一部の主権国家になるのか。非常時に国民の為の国のあり方を問われる試金石としていづれ真実を暴露せざる得なくなるかも知れない。

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