日本のスパコンランク 大下落 最悪・悲しい

by Digitized Information on 2010年6月30日水曜日


かつて日本のスーパーコンピュータは世界の10指に入っていたのに、ついにそこに中国製のスパコンが初登場し、いきなり2位に浮上した。しかも7位も中国製でトップ10にランクインしている。 (2010年6月下旬の新聞報道)
残りはもちろんIBMを中心とした米国製品が占めるが、10年前は中国は影も形もなかったが、国策として国産の高性能なスパコン開発を国家戦略として位置づけており、近い将来米国と中国のスパコンがトップ10で鎬を削るは間違いないとアナリストは分析している。
一方、日本のスパコンはどうしたのだろうか。今から6年前頃までは米国を追従する形でトップ20に必ず日本のNEC、日立、富士通が居た。当時NECの「地球型シミュレータシステム」は160ノードで構成され、最大理論性能は131TFLOPSの性能を誇っていた。しかし日本は国策としてバックアップする体質が米国や中国に比べて脆弱すぎた。資源を持たない技術立国で今日まで日本経済を支えて来たにも拘らず、時の政権与党の視野が狭かった。しかしどうだろう、今の与党も事業仕分けで某女性行政刷新担当相が「世界1になる理由はなんでしょうか。1位ではなく2位ではいけないのか」発言があったが、彼女の技術・科学立国という関係の部門はその程度の見識しかなかったという見方があるが、私は見識ではなく認識の低さと大所高所的な理解度がなかった政治家だと思う。(無駄遣いと官僚の天下りの範疇に同列扱いされたのが悔しい‥‥)
今回は富士通が22位、NECが37位、トップ500では日立製品も入っているが、15年前は約20%も占めていたが、昨年(2009)の11月では1.4%に過ぎない。トップ10に入ることにより絶対的な技術力の信頼性がグローバル展開し、強いては産業基盤の底上げに繋がり いい意味での雪崩現象を生むことになる。そうなれば日本経済も明るい兆しも見えるかも知れない。「2位ではいけないのか」という発言は技術者のモチベーションが下がってしまう。仕事柄、日本の産業先端技術をWebニュースで世界に発信する側としては一日も早く世界の1位になって欲しい。

(追伸:最近管政権で凍結を解除し、約270億前後の予算が復活かの情報もあるが時、遅し後手、後手)

Leave your comment