いよいよ「はやぶさ」明日午後11時前帰還!!

by Digitized Information on 2010年6月12日土曜日


世界で初めての地球帰還型小惑星探査機「はやぶさ」が、満身創痍の体で明日6/13日午後10時51分頃、オーストラリア南部ウーメラ近郊に帰還する予定。打ち上げられたのは2003年5月9日である。なんと7年と35日間を掛けて壮大な宇宙の旅を今、終わろうとしている。しかし、人間に例えれば体はボロボロ、心臓や眼や耳、足、腕に相当する部分はすべてが回復不能。僅かに遠い母なる地球から母性という愛情のある信号を糧に、総延長約60億キロも飛んで戻ってくる。精根尽きてもなお根性だけで生まれた地球に戻ろうと必死に頑張っている。なんと、けなげで愛おしいことだろう。もう機械を通り越して命が宿っていると思う。改めて日本の科学技術の高さに感服せざるを得ない。イトカワという500m四方のジャガイモのような形をした小惑星に2005年9月12日に到着し、砂ぼこりを採取して再び地球に向けて帰還する訳だが、イオンジェット4基搭載の内3基までがエンジントラブルに見舞われて、さらに化学エンジン12基も全滅、姿勢制御も3基中2基が全滅、それでも不死鳥のように最後の力を今、出し切っているのだ。(泣)飛行距離は地球と月の距離のを1とした場合、約1万5千789回分の距離になる。しかも例えるなら、日本からブラジルの鳥1羽を捕獲する精度である。
因みに「はやぶさ」の電気推進エンジン(イオンエンジン)は、マイクロ波を使ってプラズマを作るのが大きな特徴で、このイオンエンジンの実用化に成功したのは、「はやぶさ」が世界で初めてである。
とにかく明日無事に地球 に戻るよう八百万の神様、仏様、キリスト様にすがりたいと思う。
興味ある方はぜひJAXA「はやぶさ」のホームページへ

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