懐かしいドラフターが今、何故脚光?

by Digitized Information on 2011年1月24日月曜日








最近新聞にドラフターという懐かしい記事が載っていた。ドラフターとは精度の高い設計図を描く際のツールで、分度器付きの回転軸に並行面と垂直面の定規が直角90度にセットされ、そしてそれは二点支持のあるアームとなって斜めの平面板(約新聞紙4面分弱)の一箇所に固定されている。この平面板に図面紙を貼って機械や建築などの「製図」を描き上げる装置だ。文で説明するより写真を見てもらう方が早い。今はデジタル処理の時代だから、これらの道具は世の中から消えつつある。70年代は年12万台だったのが、今は5000台ほどだ。私も絵で食べていけない口だったので、設計図面で長年お世話にもなった。当然現在はこれらの作業はCADソフトでPC画面で処理するのが当たり前で、小生も約11年前に2DのCADソフト(Autdesk社)の研鑽を積んだ。さて記事に戻るが、CADの発達で設計図面や加工データが似たような設計図ばかり増えてしまうという問題が浮上してきたという。改めてアナログ時代の手書きの原点回帰を新人に研修させるという目的で今、このドラフターが復活しているという。ドラフターメーカーの代表者は、CADにデータ入力で自動計算と自動描画が出来てしまうので、人間が本来持っている創造力をもっと発揮すようにとこれを訓練に活用する需要が出てきたと分析している。温故知新というところか。

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