ジニ係数って何?→(所得格差=貧富の差の係数指標)

by Digitized Information on 2011年1月18日火曜日





ジニ係数は、イタリアの統計学者のコッラド・ジニが1936年に考案した所得の不平等格差を表す指標だ。全員の富が全く同じ完全平等ならば「0」で数値が大きければ大きいほど(1に近いほど)所得格差が大きく、数値が小さいほど(0に近いほど)、所得格差が小さいことを表している。だからジニ係数は0と1の間の数値の間だが、例えばジニ係数が0・263から0・574に上昇したら、一部の金持ちとの格差が拡大したことを意味する。日本では3年毎に厚生労働省が集計してるらしいが、総務省が集計しているのとは係数情報が微妙に異なるらしい。日本は1960年代から70年代は一定範囲内での変動で推移したが80年頃から徐々に不平等度が拡大している。必要とする福祉の切り捨てや、規制緩和などの改革が一因かも知れない。世帯ごとの当初の所得である「当初所得」で0.35→0.47に納税や社会保障給付後の「再配分所得」で0.31→0.38に増大している(1999年時)
参考までに上図(2006年)の赤線は「直接税、社会保障給付金、現物支給」の再分配を考慮した所得のジニ係数。青線は「社会保障給付金、現物支給」の再分配を考慮した所得のジニ係数 。緑線は当初所得のジニ係数 。因みに最近の中国のジニ係数はアメリカを抜いて0.47を超え0.5の警戒水準にもなったと一部で報じているが、マルクス主義の真理をベースにした共産主義で、どうして国内の貧富の差が天と地ほども広がってしまったのか。0.4を超えると警戒ラインとされて富を有する人が極少数グループに集中するということになる。0.2以下はほぼ平等だ。参考までに北欧のデンマーク、ノルエーやベルギーは所得格差の非常に少ない国だ。皆さんはどう思いますか?

 
 
 

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