光照射で動作する光ナノセンサ開発、人工網膜や学習型画像認識で期待

by Digitized Information on 2010年7月14日水曜日



大阪大学大学院理学研究科と独立行政法人物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究者らの共同研究グループは、数nmサイズの究極の光ナノセンサを開発した。これは光を電気信号変換する素子で、ほぼ細胞1個レベルの「光原子スイッチ」なのである。本開発では、光原子スイッチの電極間材料に光導電性分子を用いて、そこに光を照射することにより素子が誘起され、微弱な電気信号電流への変換されるがその制御技術は固体電気化学反応を利用して光原子スイッチ動作の実現までにこぎつけた。
その結果、極低消費電力で動作する光原子スイッチを集積化した人工眼や、原子スイッチの学習機能を利用した画像認識システムなどへの応用が期待されという。極低消費電力だというので人体の電位を利用して動作することも可能性が大との事。又、波長を変えれば色の識別も出来るという。
つまり何らかの理由(先天性・後天性)で失明された方々が近い将来かなりしっかりした視野画像が見える可能性が高まりつつあるということである。これは人類の悲願でもあるので技術立国である日本が世界をリードして「光=動体視野」の救世主になってほしい。

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