がん発症確率の将来予測の先端研究について 【エピゲノムとは?】

by Digitized Information on 2010年11月26日金曜日






私の同世代では40歳代の体力・気力をキープしてる人もいるが、小生は最近病気がひとつ治ると、又違う病気が発症する病気のスパイラルになりつつある。
「加齢だから‥‥」と言われればそれまでだが、歳と共に免疫力が低下し、ソフト面(心)は若く保っても、ハード面(身体)は自分の意思に追従するような「妙薬」が品切状態になりつつあるのだ。もちろんこれは医者から貰う薬とは性質が異なるが‥‥ところで、がんの発症率が2人に1人と、もはや国民病と言っても過言でないという車内の中吊りポスターの「雑誌」を見て年齢的に他人事に思えなくなって来たである。
そんな中「国立がんセンター研究所」が胃がんや肝臓がんが将来どのくらいの確立で発症するかを予測する技術を開発した。(日経11/22付け)という記事を見つけた。
興味ある人は下記のサイトを参照して頂く事にして、超簡単に説明すると、がんになる手前の病気で例えば胃の場合だとピロリ菌が‥、肝臓だとC型肝炎が関与しているのは周知だが‥、それらの細胞のDNA(遺伝子情報)を調べると、通常とは違う物質がゲノム(全遺伝情報)にくっついたり、巻きついたりする箇所にヒントがあるという。それをメチル化反応をいい、そのような特異な現象を【エピゲノム】いい、人体の設計図であるゲノムがウイルス感染、ストレス、老化などの後天性の生活環境でも遺伝子自体の構造が変化する現象で、それを精度良く解読する技術が開発されたというのである。つまりがん細胞はエピゲノムの変化で現れるから、それの後天的な変化を元に戻せば根本治療に役立つというのである。これに関する医薬品の開発も10年以内の実用化を進めているが、エピゲノムの国際解読計画に日本は国の予算(約10億円)措置のメドがつかないらしい。従って国際競争で不参加になれば当然不利になる。高度先進の技術開発力があるのに‥なんか民主党が与党になってから大事な研究ほど削られているような気がしてならない。国が予算補助の削減をすれば研究者のモチベーションがさらに下がるだろう。国家レベルで初期投資を惜しまなければ早く実用化するし、しいては高齢化によるがん患者の軽減が医療費の削減に繋がり国の財政も押さえられるのに。
「国立がん研究センター研究所」エピゲノム解析のサイト

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