なつかしい オープンデッキA-4010S

by Digitized Information on 2010年10月22日金曜日





今から10年前にマンションに引っ越した際、長年愛用して来たティアック製のオープンリール式4トラック・ステレオデッキを手放した。振り返ればそれを購入したのが1979年頃だ。当時99,800円と決して安くはなかったが、泣け無しの金を叩いて手に入れた。何しろ欲しくて夢にまで見た代物で、リールモータ用の送り出し、巻き戻し、キャプスタンローラーに3つに専用のモータを使った事で機械式とは違いフェザータッチの感覚でスイッチ類の操作が出来た。高精度が要求されるオートリバース機能を搭載し、ライン・マイクの録音入力が独立しているのでミキシング録音も出来た。何しろ音が良かった。
そして何故今、31年前のその記憶が蘇えったかと言えば、つい最近2010年10月19日の日経産業新聞に「あの商品は今‥」というコーナーに(アナログ感、マニアに人気)という見出しで掲載されていたのだ。今日のデジタル全盛時代によく取り上げてくれたものである。記事を読んだら手放して事を後悔したが後の祭りだ。このデッキの信頼性を裏付けるエピソードとして現在のFM東京の前身であるFM東海の時スタジオからの送り出しに、このA-4010Sが使われていたのである。当時の民生機器が如何に優秀であったかと思う。

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