驚き!! リアルな心臓レプリカ

by Digitized Information on 2010年10月28日木曜日



日本が得意とする精密機械や各製品の多くは、国内の大手メーカーが開発から生産までどんどん海外にシフトしてしまい、先端技術を下支えして来た日本の中小企業は受注減による倒産が深刻だ。一方で日本の人口は高齢化のスピードが半端ではない。そんな中、高齢化を背景に、医療現場のニーズに細かく対応して頑張っているニッチ企業がある。京都市伏見区にある株式会社 クロスエフェクト1である。クロスエフェクトは国立循環器病研究センターの白石公小児循環器部長と共同で本物そっくりの心臓の複製を開発した。大動脈血管、大静脈血管や心臓の各部位に、それぞれ専用の特殊ウレタン樹脂を使い、光造形という最先端の3Dによる立体制作により短時間で製品化をしている。その出来栄えの質感や形状は限りなく本物の筋肉組織に近い。それは患者本人の心臓をあらかじめCT画像でコンピュータ処理したDICOMデータを光造形装置に利用しているからに他ならない。先天性心疾患患者は現時点で400,000人の患者がいると考えられており,今後も年間10,000人の割合での増加が予想されらしい。
心臓に異常がある場合まちまちで、患者ごとに異なる。そこで難易度の高い手術を控えた執刀医や手術経験の無い若手医師に、術前シミュレータ(模擬手術)で手技能力の技量をアップしながら、患者に負担率を掛けない手術の成功率が格段に上がるのである。最新のデジタル技術と精密機械がそれに応えたのである。
株式会社 クロスエフェクト2
国立循環器病研究センター

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