肌のバリアー機能を回復するスキンケア商品を発売

by Digitized Information on 2011年11月9日水曜日





ポーラ化成工業(東京品川区・岩崎泰夫社長)の研究所で、世界で初めて肌のバリアー機能を回復させる3種類の成分を発見したと発表。11月中にこの抽出したエキスを配合した「アペックス・アイ」「ダーマルケア エッセンスSB」のブランド品を発売する予定。

発表によると、「バナバ」(バナナではありません)という熱帯地方の植物から見つけた抽出物は温度センサーのたんぱく質の機能を持っている事が判明したという。そもそも人間の皮膚には「TRPV4」という、温度センサーのたんぱく質があるという。

外気温が25度Cで、その時の肌温度が32度Cの状態になると、その温度センサーは肌表面が寒いと感じ、角層細胞が活発化する事で肌表面の乾燥を防ぎ、バリアー機能が回復する。しかし、外気温が20度C以下になると、肌温度が下がり、温度センサーたんぱく質のTRPV4の機能が低下し、肌乾燥による肌荒れを起こす。そこで寒い冬の季節でもTRPV4のたんぱく質を多く含むバナバを配合した化粧品でスキンケアすると、肌が低温にさらされる環境でも、そのたんぱく質のバリアーによって肌の乾燥荒を防ぐ事が出来るという。

ところで、人間の身体に温度センサーたんぱく質という物質があるのも知らなかった。また、バナバというし熱帯植物も知らない。このたんぱく質は表皮だけでなく、脳、神経、すい臓にもあって、ちゃんと体温管理を自律神経でやっているというから、あらためて人間の神秘を感じる。

参照元情報
■http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=292015&lindID=4
■ ポーラ化成工業

Leave your comment